スマホ行方不明事件

スマホを持つようになって3年が経つが、一度だけヒヤリとしたことがある。
それは今年の正月。届いた年賀状の返事を出しに車で出掛け、帰宅してからのことだった。日ごろからスマホはマナーモードにして、こまめにメールや着信のチェックをしているのだが、ふと気づくとスマホが見当たらない。
すっかりITに取りつかれている私は、途端に不安になった。夫に頼んでスマホを鳴らしてもらい、部屋中を探し回ったが、バイブ音は聞こえない。ならば車の中かと探しに行ったが、見当たらない。

こういうとき、スマホの情報頼りになってた自分を自覚しますね。
途方に暮れていたが、しばらくすると閃いた。このカーナビは、スマホと連携するよう設定してもらっていたのだ。たしかブルートゥース接続とかなんとか、とにかくスマホが車内にあれば、ナビ画面にも表示されるはず。さっそくエンジンをかけた。
ナビ画面にはスマホの表示が出ない。ならば車内にはないのだろう。
再び肩を落としかけたが、家でも車の中でもないとなれば、あとは出掛けた先である。とにかく昼間出掛けた場所を巡ることにした。
すると、郵便局の駐車場に入った時、ナビ画面が反応した。ここだ。確信して車を降りた。

すると、砂利の駐車場にすっかり冷え切ったスマホが落ちていた。昼間車を止めた場所の運転席付近に落ちていたスマホには、しっかりタイヤ痕がついていた。
つまり、郵便局で用事を終えて車に乗る時に落とし、そのまま発車した自分の車で踏んづけてしまったのだ。あまりにも間抜けな出来事に、正月早々溜息が出た。
ところでそのスマホだが、今でも問題なく使用している。最近のスマホは、車に踏まれても壊れないのだな、と、技術の進歩に感心した出来事でもあった。


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